メスを誘惑すると命が縮む…コオロギ

オスのコオロギは、食糧事情が良いと早死にすることが研究で明らかになった。

これはニューサウスウェールズ大学の研究グループがオーストラリアで行った実験をまとめ、科学誌「ネーチャー」に発表したもの。野生のコオロギを2つのグループに別け、片方にたんぱく質が豊富なえさを与え、もう片方にたんぱく質が貧しいえさを与えて比較した。

最もたんぱく質の多いえさを食べたオスのコオロギは、メスを誘惑するために休みなく鳴き続けたために燃え尽きてしまい、栄養不良であまり鳴かないコオロギよりも早く死んでしまう。

この栄養と寿命のパターンは、交尾のために鳴くことがないメスには当てはまらなかった。

研究グループは「極端な性的誘惑が可能なのは、優良なオスだけなのです」とコメントした。

「性的な自己顕示は高くつきますね」