東京、大阪の“ベスト10”病院はここだ!

東京都は、1位国立がんセンター中央病院、2位東京女子医大病院――。大阪府は、1位市立豊中病院、2位市立岸和田市民病院――。



 開業医に紹介先として安心・信頼できる病院を調査したところ、それぞれこんな順位になることが分かった。



 これは、医師向けの総合医学情報誌「日経メディカル」が全国の開業医読者1万5221人を対象に、胃ガン、心臓や脳血管の疾患など、病院選びに慎重にならざるを得ない計12疾患について、「専門的な検査や治療が必要になったとき、安心・信頼して患者を紹介できる病院」を調査した結果だ(有効回答数は全国で3465人)。


 東京都では、213人の開業医から回答が寄せられた。その結果を基に、12疾患の合計得票数が一番多かった病院、言い換えれば高い総合力を誇る「ナンバーワン病院」を分析したのが下表だ。


 12疾患のうち、ガン関連の疾患が5疾患を占めることもあり、国立がんセンター中央病院のほか、癌研究会付属病院がベスト10に入ったのはある程度予想された結果といえよう。また、都内には13もの大学病院がある現状を反映して、10病院中5病院を大学病院が占めた。その中でトップになったのが女子医大だ。






 一方、大阪府では214人の回答が寄せられた。東京都とは対照的に市立病院が、1、2位に入った。市立豊中病院、市立岸和田市民病院ともに、地域がん診療拠点病院に指定されている。そのほか、国立循環器病センターでは「心臓の疾患」で断トツ1位の得票数を集めたことも、これも予想通りとはいえ注目点だ。