赤ちゃんは泣かない?

 
「泣く子と地頭には勝てぬ」とはよく言ったもので、赤ちゃんといえば泣くものである。泣かない子がいたら回りはさぞ心配するだろう。そもそも、生まれた直後には「産声」といってなかなければ呼吸すらできない。

しかし−お子さんがおられる方、または赤ちゃんを近くで見たことがある方はよく思い出していただきたい。・・・赤ちゃんが涙を流しているのを見たことがおありだろうか?

実は、産まれてから数ヶ月の間は、赤ちゃんは涙を流さない。声を上げて喚きはするものの、ほとんど涙を流さない、つまり「泣かない」のである。 これは一体なぜだろう?

産まれたばかりだからまだ涙が溜まっていない?いやいや違う。実は感情的に流す涙というのは、自分の気持ちを伝えるのに効果的だということを経験した後にしか出ないのだ。  例えば「おしめが濡れた」という事を知らせるには涙を流すとよい、と学習するのである。だからそのことを学習するまでの期間は、涙は−少なくとも感情的な−流さないはずなのだ。

また、「涙は女の武器」というが、女性が泣くのも「涙を流すと相手の感情に訴えやすい」ということを学習した結果といえる。 だが、女の涙というヤツはなだめたり食べ物をあげたりで済むものではない。(と思う)すぐご機嫌を直してくれるぶん、赤ちゃんの方がラクかもしれない・・・