米国で最も危険な都市ランク

ニュージャージー州トレントン(AP) 米各都市の犯罪率などを基に作成した「米国で最も危険な都市」調査で、ニュージャージー州西部カムデンが、昨年1位のミシガン州デトロイトを抜き、トップに立ったことが22日分かった。

ランキングは、調査会社兼出版社のMorgan Quitnoが毎年、人口7万5000人以上の350都市が米連邦捜査局FBI)に報告した犯罪件数、発生率などを比較、ランク付けし、発表するもの。殺人、レイプ、強盗、加重暴行、窃盗、車泥棒の6つのデータが比較対象となる。今回のランキングでは、FBIが10月に発表した2003年の最終報告を参考した。

カムデンは、ニュージャージー州ペンシルベニア州の州境に位置する都市。昨年のランキングでは3位だった。

カムデン市当局者は21日、貧困層の多さが、犯罪率の増大につながっていると指摘。仕事や職業訓練を与えることが必要だと述べると共に、犯罪率の減少に向け、既にいくつかの対策を講じているとした。

ランキングでは、3位がジョージア州アトランタ、4位がミズーリ州セントルイス、5位がインディアナ州ゲーリーだった。ただ、Morgan Quitno社のスコット・モルガン社長が21日付のセントルイス・ポストディスパッチ紙に語ったところによると、ランキング作成後、セントルイス市警が5760に上る犯罪件数を隠ぺいしていたことが発覚したため、3位と4位が入れ替わるという。

一方、「最も安全な都市」ランキングでは、マサチューセッツ州ニュートンがトップ。カムデンと同じニュージャージー州にあるブリックタウンシップは3年連続で2位だった。3位はニューヨーク州アムハースト、4位はカリフォルニア州ミッションビエホ、5位はニューヨーク州クラークストーンだった。ニュージャージー州ではこのほか、ドーバー・タウンシップが10位にランクインした。

Morgan Quitno社は、ランキングを掲載した「City Crime Rankings」を来月、出版予定。