早起き苦手の解消法は「寝ないこと」

 早起きが苦手? どうしたらいいんですかって? このコラムの読者から質問をいただきましたので、わたしのとっておきの“早起き法”をお教えしましょう。それは、「寝ないこと」です。(2004.11.08掲載)

 えっ、冗談はやめろって? とんでもない、ホントの話なんです。
 税所(さいしょ)弘先生という方が「早起き心身医学研究所」を主宰しています。先生は、聖マリアンナ医科大学を経て早稲田鍼灸専門学校を卒業し、東西両医学を学んだ人。早起きや朝日パワーがうつ病自律神経失調症などの改善に効果があると実践指導を続けています。
 ところが先生も子供のころ、早起きが苦手だったそうです。
 で、どうしたか? もともと、この会は先生のお父さんが主宰していたのですが、月に1度、寝ないで早起き会に参加したといいます。
 一晩中寝ないで起きている。そうしてスイッチを切り替えるんですね。どうしても早起きできない人は、これを実践してみるといいでしょう。徹夜すると人間、どうしたって眠くなり、夜、早く寝るようになります。そして1週間後、また眠らない日をつくる。そうやって調整しながら早起き型に変えていくんです。
 先生の著書『100日で「朝型人間」になれる方法』(講談社)によると、だいたい100日ぐらい続けると、体に染みこむらしいですよ。
 僕もラジオ番組出演のため朝3時半起床を続けていますが、早く起きなきゃ、起きなきゃと思っていると、かえって眠れないことがあります。そういうときは寝ないんです。